社員紹介

西本貿易株式会社 アジア食品流通事業部 第二グループ グループリーダー 相澤 哲 Satoshi Aizawa 1995年4月入社

ある日のタイムスケジュール

7:40
メールチェック。
8:00
スタッフへの実務アドバイスや重要案件の確認など、毎日のルーティン業務をこなす。
9:00
数日後に控えた東南アジア出張に向け、インドネシアやマレーシアの情報を収集。買い付ける予定の商材を絞り、企画書にまとめる。
10:00
月次会議。中期戦略に照らし合わせ、英国、香港など各国のマーケット動向分析の報告を受ける。
11:00
営業会議。英国へ出張していたスタッフから、ロンドンでの営業報告を受ける。今後の戦略とともに、スナック菓子などこれからプッシュする商材売り込み方針を指示する。
12:00
昼食。部下とともに会社近くの寿司屋へ。英国出張中に訪ねた寿司屋での爆笑エピソードで盛り上がる。
13:00
国内の調味料メーカーの担当者が来社。売り込みたい新商品について聞く。英国マーケットではなかなか有望だという印象をもつ。
14:30
取引先である国内某企業の海外事業担当者が来社。ビジネス展開を考えている中国についての情報を提供する。
16:00
キャリア採用の面接官として、転職希望者の面接を実施。
17:00
英国から来日し、部下と会議中だった大手ベンダーの担当者A氏に挨拶。新商品開発についての意見交換をする。
18:00
会議終了後、A氏とともにお気に入りの料亭で会食。絶品の和食に舌鼓を打つ。和食通で知られるA氏もすべての料理が気に入った様子。
22:00
A氏をホテルにお送りした後、帰宅。

次の一手を常に自分の頭で考えておく…それが世界のマーケットを制するための第一歩

世界のマーケットを熟知し、戦略を立てるグループリーダー

アジア食品流通事業部の第二グループは、ヨーロッパやオセアニア、東南アジア、東アジア、中近東など、アメリカ以外の世界各国に日本食を中心とするさまざまな食材を供給する部署です。私はグループリーダーとして、14人のスタッフを取りまとめながら、グループの営業戦略、実績分析、人事考課などマネジメント全般を行っています。
「健康志向」をキーワードとして、現在、日本食の需要は世界的に伸びています。ヨーロッパでの伸びは顕著ですし、中国などの経済発展によってアジアの人々の所得水準も上昇していますから、以前から「高品質」と認知される日本食の購買層も順調に拡大しています。とくにイギリスと香港、台湾では日本食の浸透が進み、現地の日系人以外の人々にも広く受け入れられています。我がグループでは、「日系人以外の層にどれだけ日本食を食べてもらえるか」を最大のテーマに事業を展開していますから、成功例を分析・応用しつつ、新しい戦略を実行に移しているところです。具体的には、イギリスで大ヒットを飛ばした手巻き寿司セット「SUSHI KIT」をベースに、それぞれの国で手軽に日本食を楽しんでもらえる商品を開発したり、香港の国民食ともいえる鍋料理にうどんを使ってもらって人気を博したように、現地料理に日本食材をうまく取り入れてもらえるプロモーションを行うことなどが挙げられます。
現在、我々のような商社には、かつての物流効率(コストダウン)追求中心の考え方より、各国・各地域にマッチした商品開発や提案戦略、メーカー選定などを総合的にアレンジメントしていく能力がもっとも必要な時代になっています。仕事の量はもちろん、質も高いものを求められるわけですが、「日本食ビジネスの最先端」を走っているという自負のもと、新たなマーケット開拓に邁進しています。

ヨーロッパでの苦境時代を乗り切り、開拓した大マーケット

リーダーになってからも月1回、1週間ほどは海外出張に出ています。営業時代はヨーロッパ担当でしたが、まさに個人商店の意識で「自分がやらねば」とがむしゃらに走ってきました。出張でもロンドンから入り、パリ、フランクフルト、ハンブルグ、ベルリン、ストックホルム、アムステルダムとヨーロッパ全土を3週間ほどで回るということは当たり前にやっていました。
バブル崩壊後、日系企業の駐在員の家族が続々と帰国してしまった時期は大変でした。それまで主流だった家族向け商品を早急に若者、単身赴任者向けにシフトしなければならなかったからです。その上で、韓国や中国などアジア人マーケットはもちろん、白人マーケットも新規開拓していきましたが、当時は日本食をまったく知らない人も多く、流通システムもまったく違うので、いくつもの壁が立ちはだかりました。お客様先に足しげく通い丁寧に説明しながら、一つひとつ根気よく乗り越えていった結果、1年で新規開拓先10件以上、新規売上は1億円以上に。今でも弊社にはそれだけの実績例はないと思います。
現在のヨーロッパには大きなマーケットができ上がっています。ちょっと手前味噌になりますが、その陰には私の前任者、後任者を含めたヨーロッパ担当の地道な努力があったと自負しているんです。

まずは部下にやらせてみる。失敗したら自分が責任をとればいい。

現在は、多くの部下をいかに効率良く動かせるか、不足している部分にうまく人材投入して補っていくかというマネジメント思考を強く持って業務に当たっています。私が若い時代も今も変わっていないと思いますが、弊社には「仕事を教える前にまず任せてみる」的な風土があります。こう言うとちょっと大げさですが、いわゆる実務で経験を積まない限り、その人の成長はないという考え方です。ですから私の部下の教育も、基本的に放任主義。やらせてみて、失敗したと泣きついてきたら自分が責任を取る、という姿勢です。でも人間は成長しますから、次第に失敗する前に部下から相談や連絡が入るようになります。そうなればしめたもの。やはり自分の道は自分で切り開くしかないのです。
しかし、長期の海外出張となると、そうも言っていられません。出張で営業成果が上がるかどうかは、国内準備の段階でほとんど決まってしまうのです。突然のトラブルに機転を利かせて解決……となれば聞こえはいいですが、そんなことはめったありません。出張前に先方に売り込む商品や企画などを詰め、何度も確認をしてから送り出すようにしています。「次にどんな手を打つか」ということを常に考えておくこと。私が部下に教えるのは、極端に言えばそのことだけです。

次の一手は?

近年、環境破壊や異常気象、原油価格の高騰などにより、商材調達コストは上昇の一途を辿っています。また、各国で食に対するニーズが変化・多様化している中、より高い食の安全性確保も欠かせません。この仕事のもっとも難しい部分は、このようなリスク管理をしっかり行いながら、高品質でお客さまに喜ばれる商材をできるだけ安価に提供しなければならないところです。私がグループの舵取り役ですので重い責任はありますが、それだけに高いモチベーションで業務に当たっています。
今後はマーケット開拓をさらに進めつつ、重点地域を絞り込んで、そこに注力していくことも必要です。短期的にはやはりアジア。市場も大きいですし、受け入れられる土壌もある。今後もさらに伸びるはずです。そのために、我々も次の一手を考えておく必要があります。もちろん、すでに手は打っています。どんな手を打っているかは、秘密。実現するまでのお楽しみということにしておきましょう(笑)。