- 8:30
- メールチェック。グループ会社の米国西本や国内メーカー、海外の製品輸入元から入っている連絡事項に目を通し、必要があれば各担当者と話し合う。
- 9:00
- 部内会議に提出する週報を作成するため、日本やアメリカから上がってきた売上などの各種数値を分析。また、スタッフの報告書などをまとめて月次報告書を作成する。
- 10:00
- グループ会議。今回のテーマはフードセーフティー。取引先の食品の品質に問題がないか、現状を話し合う。また、いかに品質をチェックしていくか、その方策も合わせて検討する。
- 12:00
- 昼食。
- 13:00
- 国内のスナックメーカーの担当者が来社。弊社独自のルールを説明し、原材料表示のさらなる改善をお願いする。
- 15:00
- 1時間遅れでデスクに戻り、午前中に出来なかった週報と月次報告書を仕上げる。何とか時間までにまとめ終わる。
- 18:00
- 部内会議。先月の数字が予想以上によかったことで、会議は終始なごやかな雰囲気。今年後半の戦略と新商品の投入について話し合う。
- 20:00
- 帰宅。

近年は食品のフードセーフティーにも注力
これまで私は、輸出部2課(当時)に5年、グループ会社の米国西本(出向)に5年、そして現部署のアジア食品流通事業部第1グループと所属してきました。輸出部2課はアメリカ向けの輸出を担当する部署で、いわゆる現部署の前身。ですから、これまで一貫してアメリカマーケットを相手に仕事をしてきたことになります。アジア食品流通事業部第1グループの業務は、基本的に米国西本に向けた日本食の輸出です。私はグループリーダーとして、売上、目標など数値管理・マネジメント、そして最近注目されているフードセキュリティー、いわゆる食品の品質・安全性維持・リスク管理を行っています。
BSE問題から牛肉偽装問題、そして昨今の中国製製品・食品の安全性の問題など次々と起こる事件を背景に、フードセキュリティーは、日本はもちろん国際社会でも高い関心事となっています。近年よく聞かれるようになったトレーサビリティ(追跡可能性。製品の流通経路を、生産から消費、廃棄段階まで追跡が可能な状態)のさらなる向上を考えたり、アメリカのレギュレーションに合わせて原材料表示を徹底させることをメーカーとともに話し合ったりとさまざまな活動を行っていますが、一朝一夕で解決するような単純な問題ではありません。ただ、弊社の国際的・社会的信頼にもつながる大事な部分ですから、あせらず地道に進めているところです。
米国西本に出向し経験した初めての営業活動
入社後、日本からアメリカに輸出する側として仕事を続けてきた私の転機となったのが、1996年からの米国西本への出向でした。これは、商品を仕入れ、スーパーマーケットチェーンやレストランなどへ納入する営業活動を体験する初めての機会でした。ロサンゼルス支社から始まり、シカゴ支社、デンバー支社、そして再びロサンゼルス支社と移り、既存のお客様との交渉の他、お客様の新規開拓、新支社(デンバー)の立ち上げ、仕入れなども担当しました。
新規のお客様に売り込みをしても、最初の頃はなかなか契約に至らないことが多かったですし、夜中に突然「不足している商品を納品してほしい」と電話がかかってきて、とり急ぎ車を飛ばしてうどんを運んだこともありました。仕事でも生活面でも文化の違いに戸惑うことが多かったのは事実ですが、日系のお客様が多かったので、結構日本の商習慣が通じる部分もありました。何より国が違っても、誠心誠意対応していればおのずと結果はついてくるということを肌身で実感できましたし、営業に慣れてくると自分で数字を出しているという実感も生まれてきます。私のキャリアにこのアメリカ駐在が加わることによって、商品調達、輸出、輸入・受け入れ、営業と弊社の業務を川上から川下まですべて経験できたことは、その後の私にとても大きな助けになっています。
部門を挙げて強力に推し進めるPB商品開発
現在のアジア食品流通事業部第一グループには、水産物チーム、調味料チーム、お菓子・スナックチームと大きく3つのチームがあります。それぞれにチームリーダーがいて、彼らと私がデータ分析・戦略立案をしています。水産物や調味料、お菓子ではそれぞれ独自のアプローチが必要ですし、マーケットも微妙に違います。しかしすべてに共通するのは、価格面はもとより、いかに魅力的な商品を提供できるか、より豊富で現地の嗜好にあった商品提案ができるかが鍵だということです。
現在、部門として強力に取り組んでいるのが、PB(プライベートブランド)商品。これまでもPB 商品はありましたが、やはり大部分は各メーカーの商品のラベルを張り替えて輸出することが多かった。これからは弊社の色を出していくためにはそれだけでは不十分なんです。どんな商品が受け入れられるのかを知るためにはマーケティングも重要で、定期的にスタッフを派遣して、現地調査を行い、商品の仕入れや企画立案に活かしています。あっと驚く新PB商品が登場する日も、そう遠くはないでしょう。
点のビジネスから面のビジネスに転換
現在、アメリカでの売上推移は前年比で115%。非常に高い上昇率だといっていいでしょう。これは世界的な健康ブームによって、日本食の認知度アップという追い風を受けている面もあります。しかし追い風に頼らずとも成長を続けられる、強い体制をつくっていくことも急務です。私のアメリカ駐在当時から比べると、アジアを中心とした非日系のお客様の比率も高まっています。現在はすでに半分以上を占めているのではないでしょうか。これからは、さらにアメリカ人マーケットも含めた非日系マーケットへシフトしていかなくてはなりません。アメリカ人マーケットには商習慣・システムの壁が高くそびえ立っていますが、これにチャレンジせずして未来はないと思っています。
客層という面だけでなく、いかに日本食をローカルに浸透させていくかということも最大の命題になっています。これまでの大都市圏だけの点のビジネスから、面のビジネスへ……。ここにも流通システムなどの壁がありますが、米国西本とも連携して、さらなる飛躍を目指しています。


