社員紹介

IPM西本株式会社 営業第二部(トロピカル) マネージャー 木浦 信幸 Nobuyuki Kiura 2004年4月入社

ある日のタイムスケジュール

7:45
部内ミーティングの資料づくりをするため、いつもより早めに出社。メールチェックや在庫管理などを行い、今日の作業準備を行う。
8:00
ミーティングに備えて、昨日のいちごの検品に関する報告書をまとめる。
8:30
部内ミーティング。産地からの情報や仕入れ状況について報告を受ける。その後、自分の検品報告。販売と相場動向を部内で把握し、今後の営業戦略を練る。
9:30

市場の担当者へ電話で販売活動開始。担当するお客様の数は24社。

各社のお客様に最新の入荷予定を伝え、お勧めの商材を紹介していく。一般に月曜と水曜、金曜はブルーベリーやいちご、月曜と木曜がライムの“さばき”日。マンゴーやアボガドは通関日の前日までに販売活動を行う。
12:00
電話の合間を縫って、昼食に仕出弁当を食す。
13:00
引き続き、販売活動。この日は明日入荷する予定のアボガドにお客様かから多くの購入希望が集まる。
15:00
販売活動終了。本日の販売結果を整理する。伝票を作成し、相場に照らし合わせながら改めて電話で価格交渉する。アボガドには予想以上の高値がつき、一安心。その後、これから入荷するマンゴーの書類を整理し、販売台帳に記入し、これをまとめておく手板にバインドする。
16:00
船便で到着したフィリピンマンゴの検品に出かける。産地では雨の情報が入っており品質の心配がされたが、着荷は問題なく一安心。引き続き品質状況を追いかけるよう気を引き締める。
18:30
帰社後、毎日のルーチンワークである事務処理を手早く済ます。
19:00
帰宅。

フルーツの品質を確認・維持する検品を通じ「マンゴーの第一人者」を目指してスキルを磨く日々

品質が刻々と変化する商材、その検品の重要性

社内で「トロピカル」と呼んでいる商材(マンゴーやパパイヤなど熱帯フルーツの他、いちごやアボガド、アメリカンチェリーなど)を扱う営業第二部において、現在私は青果市場向けの営業販売活動と、各商材の検品を担当しています。検品とは、海外から輸入し通関した商材の着荷状態を実際に確認し、ときには試食して、その品質状態を検査する作業です。青果物は大変デリケートな商材です。 悪くなっていたり、熟しすぎていたり、傷があったりとさまざまなトラブルが考えられます。例えば、船で入荷してくるアボガドやメロンなどであれば、航海中にコンテナの温度管理機能の故障によりフルーツが熟しすぎてしまうことがあります。このようにフルーツの着荷状況をすぐに確認する必要があるのです。また、入荷後に懸念される果実の 品質をいち早く把握する上でも、検品は定期的に行います。弊社が扱っているのは、品質に変化がない工業製品とは違って、時間の経過にともなって鮮度の劣化が進む生鮮青果物です。そのためにも常に品質をチェックする検品は、弊社のような商品を扱う会社にとっては大変重要な仕事なのです。

検品の“目”を養い、部署の営業活動を支える

営業第二部には、私以外に営業が4名います。検品には誰かが代表して行きますが、当然検品を行った者は他の販売員にしっかりと商材の品質状況を伝えなくてはいけません。現在の状況はもちろん、今後の劣化速度も自分なりに計算した上で伝えていくのです。これは社内報告だけでなく、その商材を買っていただく青果市場のお客様にもしっかりと伝える必要があります。もしも、検品の精度が低かったり確認漏れがあると、それが、お客様との信頼関係を損ないその後の営業活動に多大な支障を与えこともあります。
入社直後は先輩に連れられて検品に行き、先輩の所見と自分の感想をすり合わせていく「目合わせ」を行います。「こういう色の時はどれだけ熟しているか」「触った弾力がこうならば、どうか」など、先輩の話を聞きながら、見よう見まねで覚えていくのです。だいたい“目”ができてきたな、と判断されると、次からは一人で検品に向かいます。初めて一人で検品した時は、なかなか自信が持てず、携帯電話で意見を聞きながら行ったことを覚えています。もちろん、写真を撮ったり、現物を持ち帰って部内で再確認することは随時行っているので、そうそう間違いはないのですが、大げさに言えば検品は部の、そして社の命運がかかっている訳ですから、大きなプレッシャーを感じます。逆に、自分の判断で商材の品質劣化や過度な熟成を抑えられた時は、まさに「やった」。ガッツポーズです。

日本初!マンゴーの王様を輸入し、食した喜び

ここ数年、トロピカルフルーツの代表格といえば何と言っても「マンゴー」です。コンビニやカフェ、居酒屋、デパ地下など、最近はどこに行ってもスイーツやカクテルとして見かけるようになりましたし、「マンゴーフェア」を開催する飲食店も増えています。近年、日本でこれほど注目を集め、急速に普及している果物は他にはないと思います。
弊社では現在、マンゴーをフィリピン、ブラジル、メキシコ、タイの4カ国から輸入しています。そして2007年、インド産「アルフォンソ・マンゴー」も加わりました。前年6月に輸入解禁(加工品は以前から解禁済)になったのですが、「アルフォンソ」は風味が良く、糖度が高いと前評判も高いマンゴーの王様です。先日、日本に初めてフレッシュな青果物として、「アルフォンソ」が入荷しました。そのマンゴーを弊社が日本で始めて輸入したのです。輸入初日、私が検品に行くことになりました。日本で初輸入の果実を最初に見て、誰よりも早く試食できることなど本当にラッキーなことです。口に入れた瞬間、前評判に違わぬ芳純な風味が広がりました。青果物を扱うものとして、大変うれしく興奮した瞬間でした。
但し 残念ながら、「アルフォンソ」は産地側での熱処理がうまくいかず、果実が空洞化するトラブルを抱えてしまい、この品質問題を解決するまで本格的な輸入ができませんが、一日でも早く日本の消費者へ提供できる日を心待ちにしています。

「マンゴーなら木浦」と言われる営業を目指して

弊社は、フィリピン・マンゴーでは国内シェア30%を占めています。これは国内1、2位を争う取扱量です。このような会社の中で、いつか私も「マンゴーならば木浦」と言われるような営業になるべく精進中ですが、まだまだ営業スキルの不足は否めません。検品も奥が深く、経験不足を常に感じています。ある時など、私が試食して「十分においしい」と感じたマンゴーを、先輩は一言「まだ甘さが足りない」と…。また、「この時期のマンゴーは熟れるのが早いから品質管理に気をつけなさい」と上司からアドバイスを受けると、その後、実際にその通りになるので驚きます。営業面でも教えられることばかり。フルーツ表面の輝き一つにしてもお客様それぞれで好みが違うのですが、先輩たちは「このお客様は鈍い光り方のマンゴー」「あのお客様はピカピカ光っているのが好き」などすべての顧客情報が頭に入っていて、それらをうまく営業活動に活かしながら動いているのです。先輩方の情報収集力と洞察力、経験を前にして、自分の未熟さを痛感する毎日ですが、そんな私でも「責任のある仕事を任せてくれる」やりがいを感じ、いつかは「マンゴーなら木浦」と言われる時を目指して、充実した毎日を過ごしています。