社員紹介

IPM西本株式会社 上海駐在員事務所 張 睿 Rui Zhang 2004年4月入社

ある日のタイムスケジュール

8:30
出社。日本のIPM西本や中国国内のお客様、世界各国の産地から届くメールをチェック。とくに産地の出荷状況には目を光らせる。お客様からのリクエストですぐに対応できるものはすぐに回答する。
9:00
上司とミーティング。IPM西本との電話会議に備えて、現在の市場分析や売上データ、産地情報をまとめる。
10:30
IPM西本と電話会議。まとめた資料をもとに、今後の戦略を立案していく。とくに日本・青森産の高級リンゴは重要商材として今後プッシュしていくことを確認する。
12:00
昼食は、仕出し弁当屋から届く日替わり弁当。メニューは炒め物や揚げ物、スープなど一般的な中華料理。
13:00
事務所から車で30分のところにある、上海龍呉市場へ中国産のキウイとブドウの検品に向かう。まずまずの出来だと確認。すぐに日本へ輸出する手続きに入る。
14:30
市場内のお客様を訪問。今度は海外から輸入したフルーツの売り込み営業をかける。南米産のオレンジやリンゴの商談をメインに進める。同時に、お客様からの商材へのリクエスト、情報提供依頼なども受ける。
16:00
帰社。
17:30
仕入、通関書類を整理し、明日の作業に備える。
18:00
帰宅。
(月末や半期決算時、繁忙期などは残業することもあり)

急速に発展する中国に開かれた“窓”の一員としてよりよい経済交流を推進し、日本との掛け橋を目指す。

日本留学を経て、商社マンとして母国に

私はもともと上海の出身ですが、さらなるキャリアアップを求めて中国国内の会社を辞め、日本へ留学しました。大学卒業を前に、日本語を使って中国と日本の経済交流の掛け橋になろうと決意。ちょうどその時、IPM西本に出会ったのです。IPM西本は中国とのパイプも太く、ここなら自分の夢を実現できる、と入社に迷いはありませんでした。入社後は、本社の野菜部門で2年ほど輸入野菜の国内青果市場への販売を勉強し、2006年9月、上海駐在員事務所スタッフとして母国へ帰ってきました。
上海駐在員事務所、そしてそこで働くスタッフは、西本貿易グループの中国に開かれた“窓”です。スタッフはそれぞれ西本貿易やIPM西本の一員として、中国とのビジネスを展開しています。現在、中国の経済はまさに飛ぶ鳥を落とす勢い。そのためビジネスチャンスも豊富なのですが、法制度や市場組織の改正など状況の変化は頻繁に起こります。私は自分の担当のビジネスをこなす他、事務所スタッフの通訳としても活動しながら、弊社の中国でのビジネス展開を幅広くサポートしています。

安全な中国食材を世界の食卓に運ぶ使命

当事務所では、中国と日本間の貿易はもちろん、弊社を媒介として中国と第三国を結ぶ三国間貿易を行っています。現在手掛けているビジネスは、中国から日本への輸出(シイタケやタマネギ、ブロッコリーなどの生鮮野菜)、日本から中国への輸入(高級リンゴなど)などです。また日本以外の海外産地から中国へ輸出する3国間貿易を積極的に展開しています。 例えば北米(オレンジ、ネーブル、ブドウ)、南米(オレンジ、リンゴ、キウイ)、フランス(キウイ)、イタリア(キウイ)などが挙げられ、一方中国から第三国にも中国産キウイなどの輸出を手掛けています。
世界の経済交流が盛んになるにつれ、貿易相手として中国の地位はますます重要になっています。しかし、ネガティブなニュースが続いたことで、中国食材の安全性に疑問が投げ掛けられるケースも増えています。最近、日本政府は輸入食品の残留農薬について「ポジティブリスト」というかなり厳しい制度を導入しましたし、その他の国でも、同様の措置がとられる傾向にあります。安全な農産物を世界中の食卓に届けるという我々の使命は昔も今も変わりませんが、より一層消費者の皆様に安心していただけるよう、本社との綿密な連携を取り、中国の農家に対して安心・安全な商品を生産するため、安全基準および生産管理の指導を行っています。

国や商法、商慣習の違いを超えて

貿易を行う上でもっとも大変なことは、時差を乗り越えることです。例えば、中国とチリでは12時間の時差があります。半日違うということは、こちらが仕事をしている時、あちらは睡眠中。その逆もしかりです。
普段はメールで連絡を取り合っていて、順調なときはそれで用が足ります。しかし、いざ緊急の要件がある場合は、電話で確認しなければなりません。しかも、南米の人々は大らかな方が多いので、その仕事ぶりは我々の感覚と違います。一つのことを確認する場合も、何回も何時間にも渡って電話をしなければならないこともあります。先日など、輸入するある商品の価格確認をするだけのことで、1週間連続、終業から深夜2時までチリと連絡を取っていました。当然、私も先方の夢路を電話で何回も邪魔したことあるので、お互い様ではありますが(笑)。
他国の場合だけでなく、じつは中国の商慣習や商法システムも日本と違いますから、最初はそのギャップに戸惑いました。母国でありながら、日本でのビジネスに慣れていた私にとっては異国のような感じでした。しかし、問題が起こってしまっては言い訳などできません。そのため、弊社では、さまざまな商慣習や法律システムに対応できる中国国内および海外への販売システムを構築中です。

日本の高級フルーツを中国の食卓に

これまでの中国は、日本にとって商材を安く仕入れる貿易輸入元として大きな存在でしたが、経済発展を遂げた近年、輸出先としても注目されています。弊社が取り扱ってきた輸入フルーツは、これまで東アジアでも日本や韓国といった経済発展国のマーケット向けでした。しかし、上海を中心とした沿岸部都市が発展した今、高価な輸入フルーツは中国の、特に富裕層にとって、旧正月やクリスマス、10月1日の独立記念日などの祝賀ギフトとしてとても人気が出ています。もちろん地域によっては認識度もバラバラですが、これまで贅沢品であった輸入フルーツの消費は、今後も一般に広がっていくと思われます。
上海駐在員事務所で輸入フルーツを中国マーケットへの輸入販売を始めたのは最近ですが、南米のキウイ、アメリカのサンキストの柑橘類などは、順調に拡大しています。また日本からは青森産の高級リンゴ「ふじ」「世界一」などの積極的な販売も始めました。「世界一」などは日本円で1個2000〜5000円という高値で一般のお客様にどんどん買われていることをみても、中国市場の強大なパワーを感じることができます。
今後は、中国市場における弊社のシェア拡大が第一の目標ですが、海外の有名ブランド商品の代理店となり、新たなビジネス展開ができれば面白いですね。何より、中国と日本両国がともに幸せになれるような“掛け橋”になること。それが私の一番の夢です。