- 7:45
- 出社。国内外から届くメールを確認。シアトルやバンクーバー支社から、ロブスターやハマチの入荷予定報告あり。数日後に出張するので、そのときに検品できるよう依頼する。
- 9:00
- 全米の各支店と商材の供給状況について電話連絡。デンバー支店やアトランタ支店からの問合せに対応する。今日検品に行くマグロやエビの入荷情報を全支店に連絡する。
- 10:00
- 米国内の取引先であるレストランチェーンの担当者と商談。今後の商材の入荷情報をもとに、販売スケジュールを詰めていく。
- 11:00
- 電話にてシアトルの仕入先と新商材の価格交渉。品質は上々なので、あとは価格の設定が問題。粘り強く話をしながら、お互いに満足できる落とし所を探る。
- 12:00
- 自分のデスクにて、仕出し弁当の昼食を取りながら、午後の会議資料を作成する。
- 13:00
- 東南アジアから仕入れたマグロの検品をするため、ロサンゼルス郊外の冷凍倉庫へ向かう。品質は問題なし。
- 14:00
- すぐに会社に戻り、部内会議に参加。商材の供給状況、販売状況などの情報をスタッフと共有し、今後の販売戦略を確認する。
- 16:00
- 再びロサンゼルス郊外の倉庫へ出かけ、南米産エビの検品。
- 17:00
- 会社に戻り、電話にて東京の西本貿易の担当者と、商材の産地状況、在庫状況、販売状況を確認。西本貿易から仕入れる商材は大量かつ多岐にわたるので、細かい情報確認が必要になる。
- 18:00
- タイに出張中の担当者と、商材規格について電話にて打ち合わせ。
- 19:00
- 在庫状況、販売状況、販売目標など、会議資料用のデータを作成。
- 20:00
- 帰宅。

「アメリカで水産物販売を」の夢を求めて
私は米国西本に入る前、アメリカの水産物を輸入する仕事に就いていて、シアトルに駐在員として赴任したこともありました。いつからかアメリカ国内でも水産物を販売できないかと考えていたのですが、その時は、米国内の法律やFDA(アメリカ食品医薬品局)による規制が厳しかったため実現しませんでした。そんなとき、米国西本のキャリア募集のことを知ったのです。米国西本ならこの夢にチャレンジできると知ったのが、転職しようと考えたきっかけです。また、国際性豊かで、他に見られないほどの急成長を続けている企業であることも大きな魅力でした。面接や社員の方々と話をしてみて、そんな環境の中で自分の能力を十分に発揮できる懐の深い企業だという印象を受け、転職を決意したのです。
米国西本に入社が決まり、日本からロサンゼルス支店に来て改めて感じたことは、ここにはさまざまな国籍の社員が働いていて、いろいろな価値観、考え方、仕事のやり方が尊重されているということです。貿易業務の経験がある私にとっても初めて体験することが多く、入社直後からどんどん仕事が任せられるので教わることばかりの毎日でしたが、新鮮で充実した気持ちで働くことができました。また、食品を取り扱っている企業だけあって、社員は皆食べる事が大好きで、今でもよく皆で食事に出かけたりしています。こういう気さくな風通しの良い社風も、弊社の魅力の一つです。
人気が高い水産物を扱う難しさ
現在の私の仕事は、商品部で企画立案やお客様への提案、買い付け、仕入れを行なうことです。商材の流れに沿って言えば、世界中から多種多様な商材を自分の目利きで買い付けて、仕入れ、自社販路に流通させつつ販売企画や売り込み方法の立案を行っていく仕事です。とくに水産物の仕入れ部門は本社にしかなく、ここで決められた仕入分が全米16の各支店に納品されます。
米国における水産物の販売量は年々拡大を続けています。とくに水産物を生食する文化などは、寿司や刺し身が普及するまではなかったのですが、今はどの支店でも水産物はもっとも人気が高い商材です。私が目利きを誤ったり、仕入れに失敗するようなことがあれば、全社の主力商材の販売に多大な悪影響を及ぼすことになります。これこそ、私の仕事の責任の重さたる所以です。
水産物の仕入れのために、私自身がアメリカ西部の水産物基地であるシアトルやバンクーバーに出張することも多いのですが、珍しいところではチリにサーモンやアワビを、アラスカにボタンエビなどを調達しに行くこともあります。水産物は鮮度が重要であるため、あまり在庫期間を長くしないことが原則ですが、商材によっては仕入れできるタイミングが年1回のものもあります。例えば、アラスカのイクラやインド洋のミナミマグロなどが代表的なものです。これらは夏に1年分を仕入れ、冷凍して年間通して販売します。このように商材によって、在庫や販売スケジュールがまったく違うため、一つひとつの商材について綿密な計画を立てて対応していく必要があるのです。
品質意識が高く、規制も厳しいアメリカ市場
商社・流通ビジネスの最大のポイントは、品質の良い商材をできるだけ低価格で仕入れること。これは世界共通の原則ですが、アメリカのお客様は一般消費者を含めて、とくに商品に対する反応をダイレクトに感じられると実感しています。例えば、先日非常に良質なハマチを仕入れることが成功して、得意先のレストランに卸したところ、短期間でその店の売上が目に見えて向上し、評判も上がったことがありました。逆に品質が悪いと判断されれば、直ちに一般消費者からそっぽを向かれ、その店との取引にも影響が出る危機感もある訳です。これは、一人ひとりが自分の考えを持ち、その意見をハッキリ伝えるという国民性の現れだと思います。そのためにも、私のような買い付け担当者が、いかに多くの商材を見てよりよいものを選択できるかが大事です。そして、レストランなど多くのサプライヤーがどのような商材を望んでいるのか、また一般のお客様に人気がある食材やメニューの情報を得ることも重要です。それらの情報を得るため、他支店の営業に同行する機会も多々あります。
また、レギュレーションの厳しい米国の食品流通業界ですから、取り扱い前にその商材のレギュレーション事前調査、輸入時の検査などが徹底して行われます。日本では考えられないほど厳しい調査で、最近では、世界的に安全性が問われている中国産の商材に対してのチェックもより強化されました。ある時など、1コンテナぎっしり入ったウナギの検査に数週間かかっために、納期が遅れてしまったこともあります。また、検査官の知識が浅いと、生魚を「腐食した食品」と判断されてしまうことさえあります。これなどは、生魚を食べるようになってまだ歴史が浅い国ならではの事例ですが、そのためにも、我々は万全の体制を組んで、お客様の不利益にならぬよう努めていかなくてはなりません。
自らも会社も一緒に成長できる環境
私の仕事でもっともやりがいを感じるのは、自分が仕入れた商材がエンドユーザーであるお客様に喜んでもらえたときです。私が弊社に入社したときの夢は、単にアメリカでビジネスがしたいというより、いかにアメリカのお客様に質のよい水産物を広く受け入れていただき、喜んで食べてもらえるかということだったのですから、今は私の夢の大半が叶ったといえます。
今後の目標は、自分たちが取り扱っている食材が、世界中どこに行っても手に入るようにすること。そして、どこに住んでいる人々でも当たり前のように寿司や日本食を食している‥‥。そんな社会が実現できたら最高ですね。
前述したように、米国西本は大きく成長していますから、その中で働いていると随所で弊社のポテンシャルの高さやパワーをひしひしと感じます。自分が任せられている仕事に対する責任の重さもひとしおです。何に対しても興味をもてる人、努力ができる人、これまでで覚えた知識で何か新しいことがやれる人、そういう若い力を我々は待っています。自分が実績を積むことで自ら成長していけるし、同時に会社もどんどん成長していく‥‥。米国西本は、そういう実感がもてるヴィヴィッドな会社だと思います。


