社員紹介

米国西本株式会社 ロサンゼルス支店 渡口 丈二 Joji Wataguchi 2005年4月入社

ある日のタイムスケジュール

7:30
出社前に日本食の弁当屋で、おにぎりとうどんを購入。オフィスで朝食をとる。電話やメール、ファックスで来る当日配達の追加オーダーを手早くまとめ、倉庫の担当者に連絡。何とかトラックに詰め込んでもらう。毎日、朝は追加オーダー処理で戦争状態。
8:00
その他のメールチェック。社内メールで、商材のコスト情報や船積み状況、入荷スケジュールなどを確認。昨日の営業活動でもらったオーダーをまとめて、2日後の配達分として倉庫担当者に提出。
9:00
本日の営業活動の準備として、商材の価格表やチラシ、資料などをまとめる。とくにプッシュする商材については、入念に準備する。本日のお勧めは新しい商材のスモークツナ。
10:00
営業活動に車で出発。本日は10件のお客様に営業予定なので、やや少なめ。ただ、一番遠いお客様で片道1時間半、往復3時間かかるのでゆっくりしているわけにはいかない。
17:30
本日の営業活動終了。最後のお客様のお店で、ちょっと早い夕食を食べる。好物の味噌ラーメンを注文する。このラーメンのダシは、弊社から納品しているものなので、味を確かめながら口に運ぶ。
18:30
帰社。今日受けたオーダーは今夜のうちに整理し、明日の営業活動の準備も進める。
19:30
お客様から頼まれた今後の入荷状況を表にまとめ、これで明日の準備も完了。帰宅。

アメリカに日本食文化を普及・拡大させたいと思い入社 いずれは全米レストランチェーンの定番メニュー化も

入社直後、日本食ブームを実感

弊社に入社してまもなくのこと。初めて先輩について営業同行した時に、ある光景を目の当たりにして驚きました。その日、お客様が経営する日本食レストランに立ち寄ったのですが、お昼時だったせいもあって席は満席、そして、席に座っているのは日本人ではなくすべて現地の方々だったのです。「日本食がブーム」というのは知識としては知っていましたが、実際に現地の方々が上手に箸を使いながらお寿司やうどん、ラーメンを食べている光景を眺めて、私たちの国の食べ物がこれほど他国で受け入れられているのかと、そのときすごく心が高ぶったことを覚えています。「食品にかかわる仕事」「1年目から海外勤務」という2つの大きな動機から米国西本に就職しましたが、このときが「この仕事を選んで本当によかったなあ」と改めて実感した場面でした。
もちろん、アメリカに滞在する日本人の皆さんも大切なお客様です。私も入社して2年半以上が経ち、その間、一度も日本へは帰国していません。やはり毎日三度の食事はほとんど日本食を選んで食べています。人間が生活していく上で食べ物はとても大切です。それは私だけでなく、留学生や企業の海外駐在員にとっても同じ。そういう意味で、多くの方々に日本食を提供する陰の力となれること。社会的使命というと大げさかも知れませんが、そこに仕事をするモチベーションがあります。

複数の同業他社と激しい競争も

私の営業担当エリアであるサンタモニカは、ロサンゼルス近郊に位置する高級リゾートとして知られ、とくに富裕層の方々 が多く住む街です。私は主に個人経営のレストランに食材を卸して おり、顧客数は現在数十 件 ほどを受け持っています。日々、直接お客様のお店に伺ってオーダーを取るほか、新商品のご提案、売掛金の回収を行います。また、オーダーやリクエストなどは携帯電話やメール、ファックスでも届くので、毎日膨大な量のオーダー処理に悪戦苦闘しています。車の運転中もどんどん電話が鳴るので、おちおち運転もしていられません。最初の頃は手際も悪くミスも多かったですが、最近はコツも覚え、お客様からお叱りを受けることもほとんどなくなりました。
人気の商材といえば、やはり寿司ネタとラーメン、とくにハマチやマグロは弊社としても重要な商材です。お客様には弊社の他に、常時複数の同業他社が出入りしています。価格的にも品質的にも、サービスとしても激しい競争が行われているのです。他の企業の方がよいと判断されれば、 取引先を変更されてしまうこともあります。 我々営業は、 お客様にいかに選んでいただけるかが勝負。ビジネスの最前線にいる立場として、弊社の業績を上げるも下げるも我々の腕ひとつ、と考えると、とても責任が重い仕事だともいえます。

お客様のお叱りで気付いた自分の“甘え”

2006年のある日のこと。お客様から「ギョウザ」が品切れになったという連絡が入りました。こういうイレギュラーなリクエストには基本的に営業が対応しますので、倉庫から商品を積んでお客様先へ向かいました。その道程で、新商品のサンプルを届けるよう頼まれていたお客様があることに気付き、途中で立ち寄り手短に商談することとしました。この新商品は、当時弊社がプッシュしていた「韓国のり」。「ギョウザ」を届けるお客様との約束の時間には十分間に合うはずでしたが、注力商品だっただけについ商談が長引いてしまいました。このお客様とは入社当時からお取引きがあり、とても良好な関係を築いていましたので、「約束の時間にちょっと遅れても、許してもらえるだろう」と甘い考えを持っていました。しかし到着したとたん、ご立腹されていたお客様からお叱りを受け、その後の取引が縮小しかねない事態になりました。
考えると当たり前のことなのですが、約束は守るという人間として基本的なことを、甘えや慣れのせいで見失ってしまっていたのです。その上、連絡もしないでいれば、お客様が怒るのも無理はありません。この時は、心底反省をし、そのお客様のところにも何度も足を運び、何とか挽回できるよう誠心誠意努めました。自分のちょっとした考えの甘さが大きな失敗に繋がることは、どのお客様でも、またどのビジネスの場面でも起こることです。その後は、この教訓を肝に銘じて仕事をしています。

入り口の「仕入れ」から出口の「営業」まで

ロサンゼルス支店は親しみやすい雰囲気で、スタッフ全員が親切です。こちらに来てまだ右も左も分からない頃は、皆さんが親身になっていろいろ教えてくれたものです。私にとって「アメリカのお母さん」的存在の事務職の女性もいて、いろいろ世話を焼かれています(笑)。
弊社は、新入社員の営業にもかなり多くのお客様を担当することになります。最初は大変なこともありますが、それだけに成長できるスピードは、他の会社と比べてもかなり早いのではないでしょうか。私もいろいろな経験を積んで、今では営業会議にも出席するようになりましたし、半年前からは「仕入れ」も担当させてもらえるようになりました。仕入れは、市場の動向やタイミングなどを考慮しながら、その商材をいつ、どれだけ仕入れるのかを決めていく仕事です。「売る」役割の営業にとっても、商品の種類が足りなかったり、商品の質が悪かったり、在庫がなければ仕事になりません。そのような大事な仕事が任されるようになったということは、私もやっと一人前と評価されたのかな、と内心うれしく思っています。もちろん仕事量は増えるので忙しくはなりますが、仕事の入り口から出口までを担うことで、今後もっと自分のビジネスの幅が広がっていくと考えています。
その上で、さらにアメリカに日本食文化を普及させ、ブームを一過性のものにせず、例えば、全米に展開するファミリーレストラン・チェーンなどの定番メニューに日本食が載るように進めていきたいと思います。そんな夢を考えているだけで、すごくワクワクしています。